木製デッキから庭へ降りやすい設計で、ガーデニングをより楽しく。石積みの立水栓が実用性と美観を兼ね備えている。

コンセプト
秋山氏がたしなむ華道を通じて親交のある方のた
めの庭。華道・茶道のたしなみがあり日本文化に
造詣が深いと同時に、通訳としても国際的に活躍
する施主様のオーダーは、「四季を通し、自然を
身近に感じられる庭」。シンプルだからこそ奥が深
いこのオーダーに対して、秋山氏は「生命の息吹」
という深遠なテーマを庭づくりの根幹に据えた。
この庭は、単なる景観の美しさを超え、訪れる
人々に四季の移ろいや自然の営みを感じるという
別な体験を提供する場所。草花が芽吹き、水が
流れ、風が葉を揺らす一つひとつの現象は、宇宙
的な生命のつながりや自然の神秘の象徴であり、
あらゆる要素が一体となり、調和した生命の舞台
を創り上げている。ただ眺めるだけではなく、自
然と人が深く繋がる場所。そこに流れる静寂と生
命の躍動を感じ取り、日常の喧騒から離れて心を
解き放つことができる。生命の力強さやその根源
的な神秘を体感できる癒しの聖域でもある。


デッキ側面には庭いじりの愛着が深まるユニークな金槌型のフックを設置。

茶道の「和」の心を象徴する「WELCOME」のサイン。調和の取
れた花壇と敷石が、住まいの第一印象を彩りながら、訪れる人に安らぎと温もりを届けてくれる。

コッツウォルズストーンを使用した世界に一つの水栓
施工前
提案パースの一部